サウンド・ブースターの楽しみ方のアイデアをご紹介していきます
(最終更新日:2026年4月9日)
サウンド・ブースターは、ブースター(補助機関車)のように、鉄道模型の楽しみを「音」でブーストアップできる製品です。搭載した客車や貨車などの車両を機関車のすぐ後ろに連結して音を再生することで、没入感のあるリアルな運転体験を演出します。
機関車本体ではなく、トレーラー車両にスピーカーとバッテリーを搭載することで、停車中など通電していないレール上でも迫力ある大音量を実現しています。
音声はBluetooth接続したスマートフォンやタブレット、PCなどのデバイスや、市販のサウンドコントローラーからリアルタイムで再生できます。
前者のデバイスからの再生にはアプリが必要になりますが、運転会やレンタルレイアウトでの走行など外出先でも手軽に楽しめるメリットがあります。
後者のコントローラーは送信機で中継することで、手元のスピーカーからではなく、車両からのサウンド再生を実現できます。
車両からのサウンド再生を通じて、これまでの模型運転に新たな楽しみ方やコミュニケーションが広がります。
実物の車両の運転手のように、走行を見学している方や、すれ違う車両に対して、ホイッスルを鳴らして挨拶ができます
力強く勢いを増す加速音、急カーブを通過するフランジ音、軋みを立てるブレーキ音など、列車走行の演出表現が深まります
ホームのアナウンスや、車両の運転前の一連の検査のやりとりなど、車両の停車中でもドラマを語ることができます
楽しみ方はアイデア次第でいろいろ広がります。ぜひ、サウンド・ブースターで模型運転の可能性の未来にチャレンジしてください
※サウンド・ブースターを運転会やレンタルレイアウトなど、ご自宅以外の場所で使用する場合は、運転ルールやマナーを守って楽しくお使いください
現在サウンド・ブースター専用アプリケーションは試作段階で、ストア公開に向けて準備を進めています。
こちらではストアですでに配信されているアプリで、サウンド・ブースターの再生に便利なものを順次ご紹介していきます。
創芸堂が展示で使用しているアプリは、iOSのSound Padです。
Sound Pad
mp3やwavファイルなどのサウンドファイルを登録して、シンプルにボタンを押すことで好きなタイミングで鳴らすことができます。ボタンごとに、音量の微調整やループ再生をする/しないの設定ができるほか、サウンドを設定したボタングループ単位で同時再生ができるので、たとえば走行音をループで鳴らしながら、ホイッスルを重ねることもできます。
androidではSound Sampler Liteがおすすめです。
Sound Sampler Lite
こちらも複数のサウンドファイルをボタンに登録して、ボタン単位で音を重ね合わせたり、ループ再生させたりできます。
おすすめのアプリなどを見つけられましたら、創芸堂お問い合わせフォームや創芸堂ソーシャルでお教えいただけるとうれしいです。
専用アプリでは、ボタンを押す長さによってホイッスルの音色が変わったり、押すタイミングによってランダムに音色が選ばれたりなど、鉄道模型の運転演出にマッチしたアイデアが盛り込まれています。リリースまでしばらくお待ちください。
カトー製サウンドボックスや、トミックス製N-S2-CLなど、市販のサウンドコントローラーとサウンド・ブースターを組み合わせて運転を楽しめます。
コントローラー側のライン出力端子とBluetooth送信機を接続して、スマホやタブレットなどの代わりに送信機とサウンド・ブースターを繋ぐことで実現できます。ライン出力の音声が小さい場合は、コントローラーと送信機の間に、オーディオアンプを入れて調整するのがおすすめです。アンプから音声を分配したスピーカーを置くことで、車両と手元と両方から同時に再生することもできます。
同じサウンドでも、動きのある車両から聞こえてくると印象が大きく変わることを実感していただけると思います。
送信機には市販のBluetoothトランスミッター製品がご利用いただけますが、安価なものや輸入品の中には電波法の制限で日本国内で使用できない製品もありますので、ご注意ください。
現在サウンド・ブースター用の音源ライブラリは準備中です。
こちらではそのほかのアイデアやヒントを順次ご紹介していきます。
サウンドコントローラーとの接続では機器の内蔵音源やサウンドカードなどをそのまま再生することができますが、スマートフォンやタブレットの場合は音源を用意する必要があります。
簡単に音源のレパートリーを増やす方法のひとつに、効果音素材集を使う選択肢もあります。インターネット上で公開されているフリー素材のほか、音源の収録されたCDを購入したり、図書館などで借りることもおすすめです。それぞれの素材の利用条件を確認していただく必要はありますが、一般的に個人の私的利用の範囲、模型運転で楽しむ利用方法であれば、ほとんどのケースで問題なくお使いいただけると思います。
図書館で貸し出しを受ける効果音素材CDについては以下のような条件で利用できます。
個人的に使用する目的であればコピーができます【著作権法第30条第1項・私的使用のための複製】
コピーしたものを他人に貸し出すこともできます【著作権法第38条第4項・営利を目的としない上演等】
なお、同じ図書館の利用でも、DVDやビデオなど映像素材に関しては頒布権の取り扱いが異なるため、一般的にはCDと同じように自由に利用することはできませんので、注意してください。
音源から部分的に切り出したり、音量を調整する必要がある場合は、音声編集アプリとしてAudacityが定番です。
Audacity
Windows、Macの両方に対応していて、さまざまな機能が搭載されています。走行音CDの音源から、気に入ったホイッスルの音だけを使いたいときなどにとても重宝します。
車両からの音声として考えると、どうしてもドラフトやブラスト音、モーターの唸りや、ブロワー、コンプレッサー、アイドリング音など、特に機関車本体や機器から出る音の再現に注目しがちですが、自由な発想で音を選ぶ楽しみ方もあると思います。同じ音でも、運転席で聞く場合と、車外から聞く場合、走行中か停車中かでかなり違いますし、それぞれ個人の好みや感じ方、何を再現したいか、表現したいかによっても異なります。ぜひ、いろいろなアイデアを試してみてください。
創芸堂では音を保存して後世に残すことも使命のひとつに活動していきたいと考えています。
博物館での静態保存などで、車両の雄姿を見ることはできても、その息遣いが感じられる音声の保存は十分に進んでいないように思います。特に現代でも動態保存が見られる蒸気機関車と異なり、電気機関車やディーゼル機関車、電車、ディーゼルカーなど、後発なのにメンテナンスが困難なことで急速に存在が失われています。こうした資産をしっかりと残して、誰でもが自由に視聴し活用して楽しめる環境づくりにも務めていきます。こうした活動についてご理解ご協力いただける方からのご連絡もお待ちしています。創芸堂お問い合わせフォームや創芸堂ソーシャルからぜひお声がけいただけると幸いです。